なかったコトにして/郷ひろみ with HYPER GO 号

最近、会社でボーっとしてると(チコちゃんに叱られそうですが)昔の失敗した事、恥をかいた事とか、あの時はああすれば良かった、こうすれば良かった、等と残念な記憶ばかり蘇ってきます。そんな時は元気良く、なかったコトにしてくれ、と叫びたくなったりします。そこはやっぱり、郷ひろみですね。なかったコトにして、と叫びまくっています。

ゴメンなかったことにして 
神様やりなおし
今のなかったことにして
それでいいんじゃない 
お願いもう一度やりましょう

私の言いたいことを全て言ってくれています。そして、バックにいるお姉さん方が居てくれたら、まず落ち込む事はないでしょう。かつて自分の失策で他部門の担当者に「なかったコトにしてくれ」と本当に言った事があります。その方も大らかな気持ちでなかったコトにしてくれました。これでいいのだ、と言ったバカボンのパパの気持が良く分かります。

おーわだばく/野沢直子

野沢直子氏は毎年8月になるとニューヨークから帰国し、あちこちのTVで出稼ぎして帰るのが恒例行事になっています。今年も例年通り帰国して、大騒ぎして帰って行きました。彼女はなんだかわからない系の芸人としては随一で、ワハハ本舗の久本雅美の上を行ってるような気がします。

この歌は「はなぢ」というCDの中の曲でシングルカットはされていませんが、中々強力な逸品です。お聞きの通り(野沢直子作詞)最初は「ばくばくばくばく、おーわだばく」と叫んでいるだけですが、その後、大村崑、最後に菅井きんが出てきます。この三人がなぜ出てくるのかは不明ですが、三人とも名前が二文字である事だけが共通しています。

採点としては久々の高得点です。特に意味不明度は満点を献上しました。これからも、どんどん意味不明の歌を歌ってほしいものです。健闘を祈ります。

トホホ度 ★★★★☆
お笑い度 ★★★☆
意味不明度 ★★★★★

中国五千年の虚言史/石平著

今から30年ほど前、初めて北京、上海に出張した。着いてすぐ、出張者の中に部長クラスがいたからか、先方の電話会社から歓待を受けた。昼飯というのにビールは勿論、白酒(パイチュウ)もありで、かなり酔った。午後会議が始まったが、激しい睡魔が襲ってくる。夜は本格的な宴会で、勿論白酒一気飲み。中国では一気以外の飲み方は無いのだ。

観光もあった。先方から北京の衛星通信地球局を見学するか、と聞かれ、そんなこ汚いもん見てもしょうがないと思い、万里の長城へ行きたいと言った。すると長城入口の八達嶺まで、クラクション鳴らしまくるパトカー先導で道のど真ん中を信号無視で突っ走った。これは初めての経験であり気分が良いが勘違いしそうである。話はそれるが、後年カンボジアのプノンペンに出張し、仕事が終わり帰国するため空港まで行く際に先方からパトカー先導で行くか、と言われたがさすがに断った。後で、これをやるとかなりの料金を取られると聞いて安堵した覚えがある。

話は戻って、会議の中で議事録、契約書はどうするか、という話が出た。曰く我々は英語も日本語も分からないので、中国語で書いて欲しいがそれでは日本人が困るだろう。よって、英語と中国語の二本立てにしようと提案された。更に、ここは中国だから中国語版を正本にしようと言う。我々は何も考えす承諾した。

出張から無事帰国し、仕事は進んだが、途中で少々面倒なトラブルがあった。契約書には、この場合は中国側の責任で対処するとある。その旨を伝えると、違うと言う。正本にはそうは書いてない、日本側で対処せよ。要するに中国語版と英語版の中身が違うのである。騙された。双方をきちんと確認しなかった我々の失敗であるが、中国人にしてみれば、飲まして食わして観光もありの手練手管で、初心者の日本人を騙すなんて、いとも簡単な事だったんだろう。

著者の石平氏は、中国共産党、特に文化大革命(1966~1976年)に幻滅し、日本に帰化した。この本には中国人が如何に嘘をつくか、という過去の実例が色々と出てくる。世界史の授業で聞いたことのあるようなトピックスもある。日本人は嘘をつくのはイケナイ事だと思っているが、中国人は(韓国人も)嘘をついて、自分が有利になるのなら、ドンドン嘘をつくべきだと思っている。要するに嘘を着くのが中国人の文化の一つなのだ。こんな人たちに勝てる訳ない。だから中国人と付き合わずにすむならそれが一番。自分はもう二度と中国と韓国には行かない事にしています。

話は再び変わるが、TVで著者の石平氏と残留孤児二世で日本に帰化し、現在産経新聞記者の矢板明夫氏が公開処刑の話をしていた。毛沢東の時代には国慶節の前日に死刑囚を市中引き回し、公開処刑していた。皆がこれを見に行く。要するに庶民の娯楽である。主催者側は公開処刑を盛り上げるために30人位やりたいが、囚人だけでは足りない場合は数合わせをする。そこらに居る人を難癖付けて逮捕し、処刑する。文化大革命以降はこの風習は無くなったが、習近平時代になって復活したという噂もあるようだ。

So long Paul / Werbley Finster

ポール・マッカートニーが再来日するという話を聞いて、ふと想い出した。もう覚えている人は少ないかもしれないが、昔ポールマッカートニーが死んだというデマが流れた事がある。ネットで検索してみると過去の新聞記事や雑誌が出てきた。記事によると1969年10月12日、デトロイトのDJが突然ポールは死んでいた、と放送しそのニュースは瞬く間に世界中を駆け巡った。記事によるとポールは1966年に自動車事故で死亡しており、その後はポールにそっくりのWilliam Campbellという人がポールを演じていたという。

このニュースを聞いて世界中からアップル本社に電話が入り、アップルのスポークスマンは当然否定して一応騒ぎは収まったようであるが、その後も所謂都市伝説のようなものが捏造されている。

この騒ぎに乗じて色々とポールを追悼する曲(便乗商法?)がでたが、”So long Paul”もその一つである。作曲は盲目の歌手/ギタリストのホセ・フェリシアーノ。歌っているウァーバリー・フィンスターは誰なのか分からなかったが後にこれはホセ・フェリシアーノ本人の偽名だという事が判明した。しかし、今時と違って、偽名を使ったからと言って、それをとやかく云う人は居なかったと思う。

I heard the radio the other day.
僕は先日ラジオを聞いた
I heard something that blew my mind.
僕は何か僕の心はぶっ飛ばされるものを聞いた
It was something that I didn’t even believe at all.
それは何か僕が全然信じられないものだった
The news concerned itself with a young man everybody knows.
それは誰もが知っている若者に関するニュースだった
And they said that he went running, taking off his clothes.
そして彼らは彼は走って行って服を脱いだと言った

And I said, now, so long Paul, we hate to see you go,
そして私は今、さよならポール、僕たちはあなたが行くのを見るのはいやだと言った
So long Paul after making all that dough.
大量の金を作った後のポールにさよなら
So long Paul, we hate to see you go,
さよならポール、僕たちはあなたが行くのを見るのはいやだ
So long Paul after making all that dough.
大量の金を作った後のポールにさよなら

All the girls are crying because they think that Paul is gone.
全ての少女は彼女たちはポールが死んだと思って泣いている
I was over in England and I know that that’s not true.
僕はイギリス中でそれは真実では無いと知った
They may tell you anything that they  want.
彼らはあなたに彼らが欲した何かを告げるかもしれない
But let me tell you, darling, everything gonna be all right.
でも、君に云いたい、全ては上手くいっている

Well, I know and I believe that it’s all right.
さて、僕はそれはOKだと信じている
‘Cause I think that Paul had himself a hard day’s night
僕はポールが辛い日の夜を過ごしたと思っているから
I tell you.  I’m gonna preach it all over the land.
僕は言う僕はそれを国中に説くつもり
‘Cause I can tell you now, Paul’s gonna hold your hand.
僕は今君に言う事ができるから、ポールは君の手を握ってくれるだろう

トホホ度 ★★★★
お笑い度 ★★☆
意味不明度 ★★★★

わしらの夢は夜ひらく/三波伸介とてんぷくトリオ

8月2日は赤塚不二夫の命日でした。タモリの白紙の弔辞からはや10年。これを記念してという訳ではないでしょうが、娘のりえ子原作の「バカボンのパパよりバカなパパ 」が玉山鉄二の主演でドラマ化されました。ドラマは原作者が娘だからか、既にフジオプロが活動を始めているところから始まり、最後は入院して亡くなるまでを描いています。

赤塚不二夫はドラマにあったように非常に家族や部下を思いやり、気を遣う性格で「半分青い」で豊川悦治演じるところの秋風羽織のように何とかアシスタントを独立させてやろうと努力する人でした。担当編集者によれば、赤塚不二夫がアシスタントを独立させようとしているのを見て、長年のブレーン役であった長谷邦夫がアシスタント不足になると赤塚不二夫に忠告しても「ぼくが頑張ればいいのだ」と意に介さなかったそうです。TVでは病名は明らかにしていませんでしたが、赤塚不二夫は晩年、強度のアル中となり、自書のアル中闘病記を読むとその幻覚・幻聴体験は恐ろしいほどでした。余談ですが赤塚不二夫と手塚治虫の双方を担当した経験のある編集者は手塚治虫は赤塚とは真逆の性格であったと記しています。

ドラマはバカボンのパパがメインでしたので今回はバカ田大学に縁のある三波伸介とてんぷくトリオの歌にしてみました。藤圭子の「夢は夜ひらく」のパロディですが、もう少し歌詞を工夫して欲しかったところです。しかし今は亡き三波伸介と戸塚睦夫の声が懐かしいです。赤塚不二夫関連の曲はかなりありますが、どれも赤塚不二夫の人柄に惹かれて集まった人達の彼に対する暖かい気持ちが現れているように聞こえます。この辺が手塚治虫と違うところなんでしょう。

トホホ度 ★★★☆
お笑い度 ★★★
意味不明度 ★★★

不倫/中野信子著

本書は「まえがき」によると「本書は不倫、そして結婚という人間同士の結びつきにまつわる謎を最新科学の目で解き明かしていきます。」とあります。まず結婚を論じ、それから不倫の問題と進むのが順序のような気もしますが、、、

この問題については「セックスと恋愛の経済学」(2018.6.19)での議論を紹介しましたが、著者がカナダ人なので日本人のデータがありませんでした。本書には日本での調査結果が色々と紹介されています。細かい数字は省きますが、日本人の不倫率は諸外国に比べかなり高いようです。また2011年と2000年の調査を比較すると不倫率はかなり増加しています。これらを総合すると「若者の草食化が指摘される一方で、既婚の中高年では異性との関係が積極的になっているようです。」

不倫とは一夫一妻制に反する、という事ですが明治以前は一夫一婦制という概念は明確ではなかったようです。明治に法律という形になった後でも妾を複数囲う人は多くありました。しかし、昨今の様に不倫がバレただけで物凄いバッシングを受けるという事は無かった筈です。では酷いバッシングを受けることが分っている現代でもなぜ不倫は無くならないのか?最新の研究により「ある特定の遺伝子の特殊な変異体を持つ人はそれを持たない人に比べて、不倫率や離婚率、未婚率が高い事が分っています。」これを持つ人を不倫型、持たない人を貞淑型とするとその比は概ね5:5だそうです。よって不倫は罪悪だと決めつけるのは「先天的に色素の薄い人に向かって『お前の髪が茶色なのはケシカラン!黒に染めろ』と強制するようなもので、場合によっては差別や優勢思想につながりかねません。」という事で、ここで結論が出てしまったような気がしました。

次に私は初めて聞いた「恋愛体質」という概念が説明されています。「ある人間の不倫のしやすさに影響を与える要因のひとつに『愛着スタイル』と呼ばれる資質があります。」このスタイルは「安定型」、「回避型」、「不安型」に分類されます。愛着スタイルは不倫遺伝子と違い後天的なもので、特に母子間のふれあいが重要な決定因子であることが様々な研究成果から詳しく説明されています。自分及び他人が何型かを考えてみるのも面白そうです。

不倫をする側でなく、バッシングする側の分析もあります。基本的にはひがみ、嫉みでしょうが、最近の週刊誌を賑わした不倫騒動を例にとり、不倫に対する心理が分かりやすく解説されています。

最後に面白いと思ったのは現代では恋愛が夢であり、恋愛→結婚→生殖という流れが至上のように思われていますが、この概念が定着したのはルネッサンス以降で、これもキリスト教の影響です。ギリシャ・ローマ時代にも勿論恋愛はありましたが、当時BLが差別も非難される事もなかったのはBLが生殖に結びつかない愛であって、これが最も純粋な愛と見做されていたからだそうです。これは腑に落ちる説明で、今後ギリシャ神話に材をとった絵を見る目が変わってくるような気がします。

本書の宣伝文句に「美人すぎる脳科学者による刺激的すぎる一冊!」というのがありました。ご本人は「私はそんなんぢゃ、ないわよ」と謙遜されるんでしょうが、腰巻の写真はヘアメイクもばっちり決まり、かなり「美人過ぎる脳科学者」を演出できています。このような写真を撮られた時のご自身の脳の働きを是非解説してもらいたものです。

 

温度音頭/三波春夫

毎日暑い日が続いていますが皆様如何お過ごしでしょうか。ここのところTVを見ていると今日は何処そこが39度、いやこちらは40度超えと朝から晩まで温度、温度で大騒ぎ。

やはりここは大御所三波春夫先生に御登場頂きましょう。由緒正しい「温度音頭」です。三波春夫大先生の御歌ですから、温度と音頭を掛けて受けを狙うというような下賤な考えは毛頭ありません。この歌を覚えて適正な温度というものを学んでいきましょう。

処で2020年の東京五輪マスコットの名前が「ミライトワ」と「ソメイティ」に決まったそうですが、何のこってすか、全く意味不明。こんな下らん事に係わってる暇があったら、早急に新しい東京五輪音頭の制作を進めるべきでしょう。一体東京五輪組織委員会は何を考えているのでしょうか?職務怠慢の誹りをまぬがれません。

言うまでも無く、1964年の五輪では三波春夫先生の「東京五輪音頭」という名曲が生まれました。今考えてみるとシベリア抑留で死線を彷徨った苦労はおくびにも出さず満面の笑みで歌いあげる三波春夫は今風に言えば本当のイケメンでありました。

トホホ度 ★★★★
お笑い度 ★★★
意味不明度 ★★★

はるか/宿野かほる著

宿野かほる氏は「ルビンの壺が割れた」がデビュー作だが、その人となりは公表されず、いわば覆面作家である。今時、こんな売方をする新潮社はどうかと思うが、当然の事ながら、新潮社中瀬ゆかり出版部長がかなりの勢いで売り込んでいたので一瞬、読んでみようかと思った。しかし、これを読んだ作家の岩井志麻子氏の反応が芳しくなかったので止めた。

本書は宿野かほる氏の第2作で虎ノ門ニュースに出演している評論家の有本香氏が番組の中で紹介し、内容が今話題のAIという事で、思い切って読んでみました。

主人公の賢人は小学生の時に海浜ではるかという名の少女に出会い、それが初恋だった。その後二人は離れ離れになるが成人して偶然に再開し、目出度く結婚できた。しかしながら結婚後1年目にはるかは交通事故で死んでしまう。

その頃賢人は巷で天才プログラマーと呼ばれており、独立した後はIT企業の社長として好調な業績を維持していた。しかし、賢人ははるかを諦めきれず、AIではるかを再現する事を思い付き、人工知能、音声合成、画像解析の専門家を新たに雇い入れプロジェクトチームHAL-CAを作ります。

賢人ははるかとの結婚生活の中で二人の会話は殆ど録音し、映像も沢山残していた。これを元にチームははるかの性格、判断、音声や顔の表情を徹底的に研究し、5年の歳月を経てHAL-CAを完成させた。賢人はホログラムで浮かび上がるHAL-CAの出来栄えに満足し、何度も二人きりでHAL-CAと話し合ううちにすっかりのめり込んでしまい仕事も手に付かない状態となった。

賢人ははるかの死後、有能な秘書と再婚していたが、HAL-CAは自身で検索し、その事を知った。そしてHAL-CAは現夫人に嫉妬し始める。段々とその度合いが激しくなり、遂に破局を迎える。

AIが感情を持ち、AI自身で判断できるか?というのは大きな命題であるが、ここではHAL-CAがはるかの心情を完璧にシュミレートするだけでなく、なんと嘘をついてまで賢人をなじるという場面がある。AIが嘘を着くというのは想像しにくく、何か恐ろしいものを感じる。

ラストは少々後味の悪い結末であるが、私としては毒薬まで用意したのであるから、もっと後味の悪い形に出来たはずなのに、そうしなかった事に少々不満を感じる。

ブラジル音頭/殿様キングス

毎年夏になると、今年こそはボサノバが来るぞ、と思いつつ全然来ません。ボサノバのルーツと云えるサンバも今一つかと思いきや、浅草のサンバカーニバルのお蔭か、リオ五輪の影響か、サンバは以前よりは盛り上がっているような気がします。

そんな事とは全く関係なく、何故か、サンバと音頭を無理やりくっつけ、タイトルも「ブラジル音頭」とした安直さが非常に心地よいです。歌はサンバなのに全く無視して、いつも通り、おさむちゃんがこぶしまくっているので、安心して聞けます。最近は盆踊りに浴衣姿のワカイシが増えているそうで、陽気で調子の良いこの曲はリバイバルするかも知れません。

トホホ度 ★★★☆
お笑い度 ★★★
意味不明度 ★★★

いとしのすっとこどっこい/青江美奈

この歌は以前のブログに取り上げましたが、そのブログが破壊され、復刻も出来ませんでした。しかし、この名曲を埋もれたままにするのは勿体ないので、再び取り上げます。

写真でも分かるようにCDシングルで写真も上手く、色っぽく撮れています。(何処に修正が入ってっているかは分かりません。)

青江三奈といえば「伊勢佐木町ブルース」のハスキーな歌声がウリですが、ああいう歌謡曲の外にジャズもかなり歌っています。この曲はジャズのバラードを意識した作りですが「すっとこどっこい」とは良いタイトルを付けたものです。

歌詞の中に「タウンページを広げて閉じて、どこに電話するやら」とあり、少々時代を感じます。電話帳をひっくり返してピンクの電話に十円玉をジャリジャリ入れてウジウジと話してた頃が懐かしい感じがします。

トホホ度 ★★☆
お笑い度 ★★☆
意味不明度 ★★