チック・タック・ゴーゴー/晴乃チック・晴乃タック

今年も流行語大賞のノミネートが発表された。候補の中には選ばれても表彰する対象が不明な語や不名誉で表彰されにくい語、例えば「悪質タックル」等があり、どうもスッキリしない。本来の趣旨を逸脱してしまった感がある。

そもそもノミネートされた語数が多すぎて全部は知らない。「TikTok」は15秒の動画を共有するSNSらしいが全く分からない。分かるどころか「TikTok」と聞いて晴乃チック・タックを思い出してしまった。晴乃チック・タックは「どったの?」とか「いいじゃなぁ~い」とかいう、今から思えばどうでも良いようなギャグを連発して大変な人気者になり、映画やTVに頻出していた。

ご両人は私の知る限り4曲吹き込んでいるが、その中でこれが一番ヒットしたようだ。芸人さんの歌はギャグや珍フレーズで笑いを狙うのが常道であるが、この歌はこれといったギャグもひねりも無く、今市面白さに欠ける。曲調は青春歌謡という感じで、ひょっとしたら本気でその線を狙ったのかとも邪推してしまいす。カテゴリーは「珍盤・奇盤」にしてますが、評価はかなり低くなりました。

トホホ度 ★★☆
お笑い度 ★★
意味不明度 ★★

組曲:冬の情景/所ジョージ

今年も11月となり、冬が迫ってくる今日この頃です。この時期の名曲といえばなんといっても所ジョージさんの「組曲:冬の情景」でしょう。この歌は所さんのデビューシングルである「ギャンブル狂騒曲」のB面です。所さんはシンガーソングコメディアンとしてデビュー以来、約40年間、マイペースないい加減さは終始一貫崩れていません。本気なのか、冗談なのか、マジなのか、お笑いなのか、その境目あたりを上手く立ち回っている感じです。これまでこれといった醜聞も聞かず、派手な夜遊びも無く、ひたすら世田谷ベースでアメ車を弄って喜んでいる姿は立派なもんだと言わざるを得ません。

所さんの歌はどれを聞いてもメロディは素直で歌詞は半笑いできるので何となく覚えてしまう、しかしカラオケで歌うほどでない、というところがチョード良いんでしょう。A面のギャンブル狂騒曲もリンクしておきます。

 

トホホ度 ★★★★
お笑い度 ★★★☆
意味不明度 ★★★☆

組曲:冬の情景

ギャンブル狂騒曲

恋は魚河岸のごとく/チャイルズ

豊洲市場が開場した。舛添前知事の構想より2年遅れ。小池都知事が都議会共産党の煽動にぱっくりはまって、迷走の末に五輪や資金に係る問題を残したまま見切り発車となってしまいました。移転反対派は築地ブランドが棄損されると危惧しているようですが、場所が豊洲に移っても「築地市場」或いは「新築地市場」とすれば問題なかった筈。普通の会社が本店を東京から大阪へ移転したとしても社名、ブランド名は変えないでしょう。

豊洲市場開場記念に魚河岸の歌を探してみた。古くは一心多助を題材にした浪曲や演歌がありますが、最近ではこれしか見つかりませんでした。タイトルの「恋は魚河岸のごとく」は全く意味不明です。歌詞をみても、魚河岸が出てくる訳でなく、謎は深まるばかりです。

グループ名の「チャイルズ」とはどういう積りなんでしょうか?言うまでもなく”child”の複数形は”children”ですが”childs”と言い切ってしまうところが素敵です。もっとも私が昔いたマレーシアでは”I have one children.”なんて会話がまかり通ってましたから、こんな些細な事に目くじらたてるもの大人げないという事でしょうか。

チャイルズは「笑っていいとも」に「いいとも青年隊」の後継として出演していたので、覚えている方もあるかと思います。ジャケ写のセンターは色々とお騒がせの磯野貴理子氏です。年下のイケメンと結婚したり、別れたり。それをTVのネタにしてしまう豪胆さの故にこれまでタレントとして生き残ってこれたんでしょう。

 

トホホ度 ★★★★
お笑い度 ★★★
意味不明度 ★★★★

I CAME FROM 横須賀/山口百恵

先日、会社でボォーッとしてた時、ふと「山口百恵のトホホな歌を探してみよう」というナイスなアイデアが閃いた。早速探してみたが、さすがにコレというのが無い。しかし、阿木燿子作詞、宇崎竜童作曲のこの歌はそれなりのトホホ感がある。品川で彼に会うために横須賀から京急の快特に乗っている。黙って乗ってりゃいいものを途中の快特停車駅名をウダウダ歌っている。只それだけ。これまで駅名を曲名にした歌は沢山あるが、歌詞に途中の駅名を織り込んでるのは、昔の「鉄道唱歌」、猫の「地下鉄に乗って」ぐらいで、その他を検索してみても全く見つからず、その意味でも貴重です。

ところが大問題が発生しました。京急は創業120周年を記念して駅名を変更する計画を発表しています。ところが新駅名は小学生から募集して小学生が決めるんだそうです。五輪のマスコットの名前を小学生に決めさせたのを真似したんでしょう。純粋無垢な子供が決めた名前に文句は付けさせないという純真無垢でないオヤジの顔が想像されます。しかし、万一駅名が変わってしまうと、この歌が歌えなくなってしまうんです!

京急ホームページによれば「品川、京急蒲田、天空橋、羽田空港国際線ターミナル、羽田空港国内線ターミナル、京急川崎、八丁畷、京急鶴見、京急新子安、横浜、上大岡、金沢八景、京急久里浜」の乗換駅は他社に迷惑がかかり、費用負担が発生する可能性があるので変更しない。また「鮫洲、平和島、穴守稲荷、川崎大師、生麦、弘明寺、金沢文庫、神武寺、安針塚、県立大学、浦賀、YRP野比、三浦海岸」は公共施設や宗教団体があり、苦情が出る可能性があるので変更しないようです。

路線図クリックで拡大


百恵ちゃんが歌っているのは「横須賀、汐入、追浜(おっぱま)、金沢八景、金沢文庫、上大岡、井土ヶ谷、日ノ出町、横浜、鶴見、川崎、品川」で、汐入、井土ヶ谷、日ノ出町、金沢文庫が変更対象となっています。その他にも雑色とか青物横丁、景気の良さそうな黄金町等々、変更して欲しくない駅名が多々あります。

京急120周年を取り上げたタモリ倶楽部では鉄オタの座談会で駅名変更が取り上げられ「品川より南にあるのに北品川はおかしい、変更すべきという意見があるが、これは旧品川宿の北端に駅が出来たので、北品川と命名された。」という蘊蓄が披露されました。こんな由緒ある駅名をそこいらのガキに「何とかプラーザ」だの「何とかセンター」などとカタカナ交じりのおかしな名前に変更されては、駅周辺の住民は泣きそうになるんぢゃないでしょうか。京急沿線にお住いの方はまだ間に合います。駅名変更反対運動を盛り上げましょう。

トホホ度 ★★★☆
お笑い度 ★★☆
意味不明度 ★★★

おーわだばく/野沢直子

野沢直子氏は毎年8月になるとニューヨークから帰国し、あちこちのTVで出稼ぎして帰るのが恒例行事になっています。今年も例年通り帰国して、大騒ぎして帰って行きました。彼女はなんだかわからない系の芸人としては随一で、ワハハ本舗の久本雅美の上を行ってるような気がします。

この歌は「はなぢ」というCDの中の曲でシングルカットはされていませんが、中々強力な逸品です。お聞きの通り(野沢直子作詞)最初は「ばくばくばくばく、おーわだばく」と叫んでいるだけですが、その後、大村崑、最後に菅井きんが出てきます。この三人がなぜ出てくるのかは不明ですが、三人とも名前が二文字である事だけが共通しています。

採点としては久々の高得点です。特に意味不明度は満点を献上しました。これからも、どんどん意味不明の歌を歌ってほしいものです。健闘を祈ります。

トホホ度 ★★★★☆
お笑い度 ★★★☆
意味不明度 ★★★★★

So long Paul / Werbley Finster

ポール・マッカートニーが再来日するという話を聞いて、ふと想い出した。もう覚えている人は少ないかもしれないが、昔ポールマッカートニーが死んだというデマが流れた事がある。ネットで検索してみると過去の新聞記事や雑誌が出てきた。記事によると1969年10月12日、デトロイトのDJが突然ポールは死んでいた、と放送しそのニュースは瞬く間に世界中を駆け巡った。記事によるとポールは1966年に自動車事故で死亡しており、その後はポールにそっくりのWilliam Campbellという人がポールを演じていたという。

このニュースを聞いて世界中からアップル本社に電話が入り、アップルのスポークスマンは当然否定して一応騒ぎは収まったようであるが、その後も所謂都市伝説のようなものが捏造されている。

この騒ぎに乗じて色々とポールを追悼する曲(便乗商法?)がでたが、”So long Paul”もその一つである。作曲は盲目の歌手/ギタリストのホセ・フェリシアーノ。歌っているウァーバリー・フィンスターは誰なのか分からなかったが後にこれはホセ・フェリシアーノ本人の偽名だという事が判明した。しかし、今時と違って、偽名を使ったからと言って、それをとやかく云う人は居なかったと思う。

I heard the radio the other day.
僕は先日ラジオを聞いた
I heard something that blew my mind.
僕は何か僕の心はぶっ飛ばされるものを聞いた
It was something that I didn’t even believe at all.
それは何か僕が全然信じられないものだった
The news concerned itself with a young man everybody knows.
それは誰もが知っている若者に関するニュースだった
And they said that he went running, taking off his clothes.
そして彼らは彼は走って行って服を脱いだと言った

And I said, now, so long Paul, we hate to see you go,
そして私は今、さよならポール、僕たちはあなたが行くのを見るのはいやだと言った
So long Paul after making all that dough.
大量の金を作った後のポールにさよなら
So long Paul, we hate to see you go,
さよならポール、僕たちはあなたが行くのを見るのはいやだ
So long Paul after making all that dough.
大量の金を作った後のポールにさよなら

All the girls are crying because they think that Paul is gone.
全ての少女は彼女たちはポールが死んだと思って泣いている
I was over in England and I know that that’s not true.
僕はイギリス中でそれは真実では無いと知った
They may tell you anything that they  want.
彼らはあなたに彼らが欲した何かを告げるかもしれない
But let me tell you, darling, everything gonna be all right.
でも、君に云いたい、全ては上手くいっている

Well, I know and I believe that it’s all right.
さて、僕はそれはOKだと信じている
‘Cause I think that Paul had himself a hard day’s night
僕はポールが辛い日の夜を過ごしたと思っているから
I tell you.  I’m gonna preach it all over the land.
僕は言う僕はそれを国中に説くつもり
‘Cause I can tell you now, Paul’s gonna hold your hand.
僕は今君に言う事ができるから、ポールは君の手を握ってくれるだろう

トホホ度 ★★★★
お笑い度 ★★☆
意味不明度 ★★★★

わしらの夢は夜ひらく/三波伸介とてんぷくトリオ

8月2日は赤塚不二夫の命日でした。タモリの白紙の弔辞からはや10年。これを記念してという訳ではないでしょうが、娘のりえ子原作の「バカボンのパパよりバカなパパ 」が玉山鉄二の主演でドラマ化されました。ドラマは原作者が娘だからか、既にフジオプロが活動を始めているところから始まり、最後は入院して亡くなるまでを描いています。

赤塚不二夫はドラマにあったように非常に家族や部下を思いやり、気を遣う性格で「半分青い」で豊川悦治演じるところの秋風羽織のように何とかアシスタントを独立させてやろうと努力する人でした。担当編集者によれば、赤塚不二夫がアシスタントを独立させようとしているのを見て、長年のブレーン役であった長谷邦夫がアシスタント不足になると赤塚不二夫に忠告しても「ぼくが頑張ればいいのだ」と意に介さなかったそうです。TVでは病名は明らかにしていませんでしたが、赤塚不二夫は晩年、強度のアル中となり、自書のアル中闘病記を読むとその幻覚・幻聴体験は恐ろしいほどでした。余談ですが赤塚不二夫と手塚治虫の双方を担当した経験のある編集者は手塚治虫は赤塚とは真逆の性格であったと記しています。

ドラマはバカボンのパパがメインでしたので今回はバカ田大学に縁のある三波伸介とてんぷくトリオの歌にしてみました。藤圭子の「夢は夜ひらく」のパロディですが、もう少し歌詞を工夫して欲しかったところです。しかし今は亡き三波伸介と戸塚睦夫の声が懐かしいです。赤塚不二夫関連の曲はかなりありますが、どれも赤塚不二夫の人柄に惹かれて集まった人達の彼に対する暖かい気持ちが現れているように聞こえます。この辺が手塚治虫と違うところなんでしょう。

トホホ度 ★★★☆
お笑い度 ★★★
意味不明度 ★★★

温度音頭/三波春夫

毎日暑い日が続いていますが皆様如何お過ごしでしょうか。ここのところTVを見ていると今日は何処そこが39度、いやこちらは40度超えと朝から晩まで温度、温度で大騒ぎ。

やはりここは大御所三波春夫先生に御登場頂きましょう。由緒正しい「温度音頭」です。三波春夫大先生の御歌ですから、温度と音頭を掛けて受けを狙うというような下賤な考えは毛頭ありません。この歌を覚えて適正な温度というものを学んでいきましょう。

処で2020年の東京五輪マスコットの名前が「ミライトワ」と「ソメイティ」に決まったそうですが、何のこってすか、全く意味不明。こんな下らん事に係わってる暇があったら、早急に新しい東京五輪音頭の制作を進めるべきでしょう。一体東京五輪組織委員会は何を考えているのでしょうか?職務怠慢の誹りをまぬがれません。

言うまでも無く、1964年の五輪では三波春夫先生の「東京五輪音頭」という名曲が生まれました。今考えてみるとシベリア抑留で死線を彷徨った苦労はおくびにも出さず満面の笑みで歌いあげる三波春夫は今風に言えば本当のイケメンでありました。

トホホ度 ★★★★
お笑い度 ★★★
意味不明度 ★★★

ブラジル音頭/殿様キングス

毎年夏になると、今年こそはボサノバが来るぞ、と思いつつ全然来ません。ボサノバのルーツと云えるサンバも今一つかと思いきや、浅草のサンバカーニバルのお蔭か、リオ五輪の影響か、サンバは以前よりは盛り上がっているような気がします。

そんな事とは全く関係なく、何故か、サンバと音頭を無理やりくっつけ、タイトルも「ブラジル音頭」とした安直さが非常に心地よいです。歌はサンバなのに全く無視して、いつも通り、おさむちゃんがこぶしまくっているので、安心して聞けます。最近は盆踊りに浴衣姿のワカイシが増えているそうで、陽気で調子の良いこの曲はリバイバルするかも知れません。

トホホ度 ★★★☆
お笑い度 ★★★
意味不明度 ★★★

いとしのすっとこどっこい/青江美奈

この歌は以前のブログに取り上げましたが、そのブログが破壊され、復刻も出来ませんでした。しかし、この名曲を埋もれたままにするのは勿体ないので、再び取り上げます。

写真でも分かるようにCDシングルで写真も上手く、色っぽく撮れています。(何処に修正が入ってっているかは分かりません。)

青江三奈といえば「伊勢佐木町ブルース」のハスキーな歌声がウリですが、ああいう歌謡曲の外にジャズもかなり歌っています。この曲はジャズのバラードを意識した作りですが「すっとこどっこい」とは良いタイトルを付けたものです。

歌詞の中に「タウンページを広げて閉じて、どこに電話するやら」とあり、少々時代を感じます。電話帳をひっくり返してピンクの電話に十円玉をジャリジャリ入れてウジウジと話してた頃が懐かしい感じがします。

トホホ度 ★★☆
お笑い度 ★★☆
意味不明度 ★★