陳平 ここだけの話/野末陳平

ニッポン放送で高田文夫が野末陳平が出した新しい本を読んで「これが、おもしれぇんだよ」と喜んでいた。陳平は今年アラナインの86歳。最近見ないけどもうボケたのかと思っていた。高田文夫によればTBSラジオの「爆笑問題の日曜サンデー」に出るらしい。(しかし、どうでも良いけどこのタイトルなんとかなんないかね。日曜はサンデーに決まってるだろう。)

そこで普段聞かない日曜サンデーを聞いてみた。本当に陳平が来るのかね、どうせ来てもまともな話できないんぢゃないか、と思っていたが、とんでもない。声だけ聞いていると昔と同じ喋り。「チンチン・ルンバ」が聞こえて来るような気がした。(チンチン・ルンバは昔の陳平の番組のテーマソング。長い事探しているが、未だに音が見つからない)話の中身は基本的に本の宣伝であるが、話にちゃんと掴みとオチがついており、爆笑問題のご両人もバカ受けであった。

本は学生時代から今日まで交友関係の面白い話を纏めている。陳平は学生時代から放送作家をしていたが、当時は野坂昭如の方がはるかに売れていた。その野坂の発案でワセダ中退、落第のコンビ名で漫才をやったが全く受けない。そこに同じ劇場で漫談をやっていた柳家こゑん時代の立川談志が出てきて「下手くそッ、笑いのコツ教えてやらぁ」といきなり言われたのが談志との初対面だったようです。

談志との交流は長く、東京MX TVでは「談志・陳平の言いたい放だい」という番組を長くやっていた。この歳で二人がハリセンで頭を叩きあったり、また、ゲストに吉村作治やこないだ自殺した西部邁なんかが出て来て中々面白い番組であった。(youtubeで見られます)

談志とのエピソードで笑えるのはふとしたことから「陳平と大げんかした。あいつが来てももう楽屋に入れるな。めしも食わすな。絶交だ!」と喚き、弟子は師匠の命令に忠実に従うが、談志本人は寂しくなったのか、そうっと陳平の家に言って呼鈴を押してみる。しかし、呼鈴は切れていて陳平は気が付かない。電話してみるが留守電なので、何も言わずに切ってしまう。しかし、何度も掛かっていた無言電話を聞いて、陳平は談志からだと直感する。陳平から談志に電話して元に戻った。これを聞いていた太田光が「これぢゃ、まるきり傘碁ぢゃねえか」と大笑い。(傘碁は古典落語の演目。これ知ってると結構受けるエピソードです。)

久方ぶりに陳平の元気な喋りを聞き、簡潔に纏まった本を読み、なんとなく、嬉しいような気がした次第であります。